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ごきげんよう。

学習院女子大学畠山ゼミナール幹事長の須藤可奈香と申します。本日は、お忙しい中、私どもが主催いたします講演会にお越しいただき誠にありがとうございます。

主催者を代表し、ご挨拶を申し上げます。

私どもの畠山ゼミナールでは、ゼミ生一人ひとりが、国際社会のリーダーにふさわしい資質を身に着けるべく、日々、国際政治の研究を通して国際社会における日本の役割を真剣に探究しております。

 

そうした日々の学びの中で生まれた問題意識や想いを、少しでも学友や学外の皆様と共に深めたいと考え、ゼミ発足以来毎年、このような講演会を開催してまいりました。

 

今回の講演会では、「今、黎明の時」というテーマを掲げました。黎明とは、夜が明け、ようやく辺りの姿が見えてくるときのことです。私どもは、日々の研究を重ねる中から、今、世界は大きな歴史的転換点に差し掛かっていることを痛感しています。それとともに、国際社会の激動の中にも、少しずつながら新時代の姿や課題が明らかになってきたのではないかと感じるようになっています。こうした時代に国際政治を学ぶ意義深さと強い使命を自覚し、ゼミ生一人ひとりが何をなすべきかを考えたいと思い、このテーマにいたしました。

 

今日の国際社会の激動の背景には、グローバル化の進展があります。いまや、世界とわたしたちとのつながりは深く・強いものとなり、文化や価値観の対立ではなく対話や相互理解が一層求められる時代となりました。これまでの歴史を見ますと、世界・人類は互いに異なる文化や価値観をめぐって様々な対立を繰り返してきました。そのような中にあって、日本は、古来より、世界の様々な文化を自国の文化に融合させ、大切に育んできました。そうした日本の個性が、現代において、混沌とした国際社会に活路を見出しうるのではないかとの希望を、私どもは抱いております。

今年5月、三重県伊勢志摩にてG7サミットが開催されました。日本人のこころのふるさとである伊勢神宮に世界の要人が一堂に会したことは、まさにそのことを象徴するかのようでした。国と国とが国益のみならず、人と人、こころとこころで繋がりあうことが可能になるのではないか、と輝く未来の息吹を感じたからです。現在でもなお、国際社会は多くの課題に直面しています。しかし、そのことで悲観的になるのではなく、むしろ、こうした時代の変化を見つめ、その先にある輝かしい未来を展望したいと考えた次第です。

 

本日の講師には、内閣総理大臣夫人安倍昭恵氏をお迎えいたしました。昭恵夫人は、ファーストレディとして国内外の様々な人々と交流を深めていらっしゃいます。また、ご公務の傍ら、日本各地に足を運ばれ、多くの人々と接し、熱心に耳を傾けられ、多くの日本の素晴らしさを、広く国民に伝えておられます。私どもは、そうした昭恵夫人のご姿勢に強く惹かれ、自らの生き方の指針にしたいと思いました。その思いを込め、立場もわきまえず、ご講演依頼の手紙を書かせていただきましたところ、思いがけずも、ご快諾をいただき、一同大変感激をいたしております。

 

昭恵夫人には、改めて心からのお礼を申し上げたいと存じます。本日はご講演を賜ることとなり、誠にありがとうございます。本日のご講演を通して学ばせていただきますことを大切に、私ども一人ひとりの使命を考え、昭恵夫人のように主体的に行動する生き方をしてまいりたいと思います。

 

結びにあたり、ご参加いただいた皆様に御礼申し上げ、開会の挨拶とさせていただきます。

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​講演会当日 幹事長挨拶より

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